学習サイト リンク集




 ネット上では、心優しい法学者たちが惜しみなく情報提供をしてくれています。それらの体系と信頼性の程度さえ理解できているならば、ネットの中でもある程度の学習環境があります。


 法学のホームページを作成されている方々、本当にありがとうございます。当サイト管理人も、それらの情報に育てられております。

 法学の学習に良さそうなサイトを収集しています。初学者には難しいレベルかもしれません。




全般


 法学に関するサイトを収集していますが、インターネット上の情報は、書籍に比べ信頼性が劣ることを知っておく必要があるかと思います。また、作り手が途中で力尽き、良質なコンテンツがその法分野の最後までしっかりと記載されていないこともありますのでご注意ください。そういった部分は、法律の書籍でも学びながら付き合っていければいいのではないかと思います。

〇 読み上げソフト
ネットで学習する際は、読み上げソフトを活用する方法がお勧めです。文字情報を耳で聞くことで目が疲れにくくなります。読み上げソフトも、ネット上で無料で手に入るものもあるようです。


〇 PCの画面設定
PCのディスプレイは、白色が最もバックライトの発光が強く、ブルーライトも多いと思います。PC画面にブルーライトフィルターをしたり、ブルーライト防止眼鏡をかけたり、PC画面のコントラスト設定を反転させて黒色画面に白文字で表示されるようにするなど対策をすると、目が疲れにくくなるかと思います。

 

法学 おすすめの学習順序


 法学は、難解でややこしい学問です。ある程度マスターするためには長い時間を要しますので、自分のモチベーションが保たれる学習順序や学習法が最もおすすめです。そのため、この順序に捉われる必要は全くありません。少しでも興味を持ったところから学んでいくことが効率的であると思います。


 ただ、特に学びたい順序が決まっていない人には、上記の順序をお勧めします。その理由を思いつくままにいくつか書き出してみたいと思います。


〇 基礎法学

まず、基礎法学を学んだあとに憲法を学ぶことをお勧めします。基礎法学は法の解釈の基本を知ることができるなど、法学のおおよその文化圏が分かるようになるからです。ただ、何が基礎法学にあたるのか、具体的な条文がありませんので分かりづらいかと思います。筆者も、紹介できるような書籍を今すぐには知りません。すみません。


〇 憲法

民法や刑法などの法律は、憲法によって設置された国会によってつくられたものです。よって、憲法がなければ法律は存立しません。始めに憲法を学ぶことがお勧めです。憲法は、法体系の中心に位置づけられ、法秩序の全体像を捉える上でも重要なものです。


〇 民法→商法
商法は民法の特別法です。どの教科書やテキストも民法をベースとして発展的、応用的に話が進んでいきます。商法を学ぶ際には、まずは民法を学ぶことをお勧めします。

〇 民法→商法→民事訴訟法
民事訴訟法は、基本的に民法や商法の紛争を主に裁判所によって解決する際に使われる法律です。民法や商法の理解なしに学ぶことは、その手続きが一体何をしているのか分からなくなってしまうと思います。

〇 民法→行政法

行政法では、「行政契約」「民事上の賠償責任」など、民法上の理解が必要になってくる部分があります。その際に民法を知っていると、イメージを掴みやすくなると思われます。


〇 民事訴訟法→行政法

行政法には、行政事件訴訟法が含まれており、民事訴訟法の規定が準用されています。そのため、民事訴訟法の内容に重複している部分など、民事訴訟法の規定を知っていると抵抗感は少なくなると思われます。

 

〇 刑法→刑事訴訟法

刑事訴訟法は、刑法の規定を実現する際に使われる法律です。刑法を学んでいないと、刑事訴訟法の内容は一体何をしようとしているのかよく理解できないと思われます。


〇 行政法→刑事訴訟法

刑事訴訟法の捜査について、警察や検察などの機関が出てきますが、行政法を知っていると、それらの機関の位置づけや法執行の活動根拠などがイメージできるかと思います。

学習順序の発展系

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※ 図書館や古本屋、本屋などで法律書籍を選ぶ際、この図を参考にしてみるのもいいかもしれません。
※ この図の各法分野の位置づけは、筆者の理解で簡単に示したものです。確定的なものではありません。
※ 「租税法」「労働法」あたりは、まだ筆者も位置づけを掴めていません。力不足で申し訳ありません。



〇 憲法→国際法

国際法は、国家間で結ばれる条約や、主権を持つ国家が集まって構成される国際機関について学ぶものです。そのため、国際法は一つ一つの国家の寄り集まりでできるものです。それぞれの国家が持っている憲法に優越する法制度として国際法が存在するというわけではありません。そのため、国家を主体として考えるベースを持っておくために、憲法から学ぶことをお勧めします。


〇 憲法・行政法・国際法→安保法

安全保障関連法制を学ぶためには、憲法と行政法と国際法をベースとして学んでいないと、安保法の位置関係や正当性の根拠を理解することは難しいでしょう。特に、「憲法」「行政法」という国内法で認められる行政権としての自衛権(自衛措置)の範囲と、「国際法」をベースとした自衛権の概念は、その適用範囲や正当性の根拠に対して複雑な理解を要します。安保法を学ぶ以前に、または学びながら、「憲法」「行政法」「国際法」を学ぶことをお勧めします。

 

学び方


 法学は、何度も繰り返して学び、初めは理解できなかったところについても後からどんどん補強しながら学ぶことになると思います。最初に持っておくイメージとしては、初めの学習が1割、補強学習が9割ぐらいの感覚でいいのではないでしょうか。(実際には、法学は一生学び続けられるぐらいに深いです。)学びの順序というのは、初学者向けのガイドに過ぎません。いずれはこのようなガイドに捉われることなく、自分の理解で法学世界を自在に歩めることを目指すといいのではないでしょうか。


 筆者はスポーツが特段得意であるというわけでもありませんが、イメージとして法学の学習はスポーツであると思ってもいいかもしれません。法学は、スポーツ試合のための練習のように、一度ではとてもマスターできないものです。ただ、スポーツでも試合の流れを見渡し、必要な技術を身に着け、状況に応じて自分自身の理解で最善解を打ち出していけるように学び、理解し、練習していくことになると思います。


 スポーツでも、プレー中、あらゆる行動を自由にすることができます。ただ、一応は誰もが行き着くプレーの動きや一定の形があるかと思います。それがフォームとして知られ、そのフォームに名前が付けられているという感じだと思います。


 法学でも、同じようなところがあります。一応は自由な思考が許されており、あらゆる考え方の可能性が開かれています。ただ、考えつくところ、誰もが行き着く妥当なフォームがあります。それを理解していくことで、法学世界を自在に歩める理解を得られるようになっていくものと思います。そんな感じではないでしょうか。(筆者もまだ学習中ですので、確定的なことは言えません。)


 また、他にもいろいろな学び方を解説していらっしゃる方がいるかと思います。それらは、それぞれに正しいものであり、そんな中にも良い点、悪い点があるかと思います。そうした情報を選択する際も、「今の自分が最もやる気の出る方法を選ぶ」ということが良い選択ではないかと思います。やる気の出る方法を大切にしていきましょう。

 

 

法律書籍の読み方


〇 地図を見るように学ぶ

 法律の書籍は、小説などとは読み方が違います。一番前から順番に読んだからといって、内容が頭の中に入ってくるとは限らないからです。映画や小説などのストーリーを持った作品は、初めから読み進めていかないと内容を理解することができません。また、そうしないとその作品の価値を存分に体感することは難しいと思います。


 しかし、法学書籍の著者は、文学作品の著者とは違って、読者を楽しませようとして書いているわけではありません。そのため、最初から真面目に読んでも理解が進まずに、読者は不安になったり、苦痛を感じたり、飽きてしまったりするのです。それは、当然の生理現象ですので、「自分には学力がない」などと思ってご自身を責めないでいただきたく思います。それが普通です。

 法学は全体の体系を頭の中で理解し、技術的に使いこなせるようになることが目的です。そのため、「地図を見るように学ぶ」という姿勢が良いのではないかと思います。


 地図を見渡し、自分がどこを歩いているのか把握しながら学ぶことが、最も苦痛を感じずに理解していく方法ではないかと思います。今読んでいる個所の前後や、全体の中の位置関係をパラパラめくって確認したり、目次で把握しながら読むことを心がけるといいのではないかと思います。


 新しく法学の書籍を手に取った時にも、パラパラと全体を見渡していきましょう。最後の部分を先に読んでも、ネタバレになることはありません。確かに、一部分だけの理解では全体の整合性が保たれないことはあります。しかし、結局最後には法学の体系を見渡せるようにしていくわけですから、パラパラと全体を見渡しながら書籍の形式や用語、言語感覚、著者の体系観に慣れていきましょう。


 パラパラしていて、書籍の形に慣れてきたころに、少しずつ内容を読み進めていく意欲も湧いてくるのではないかと思います。


 飽きない方法、苦痛にならない方法、不安にならない方法をいろいろ探っていきましょう。その一つの方法として、地図を見るように全体の体系を意識しながら読むといいと思います。理解できないところや分からないところについては、サボりながら読み進めましょう。地図を見るように学んでいるうちに、いつかきっとまた同じ場所に帰ってきます。理解が進んでいない段階では、読んでもその部分に書かれた文言の価値を感じられないことは当然のことです。真面目に最初から読もうとせずに、手を抜いて進めましょう。


 地図を見るように学んでいるうちに全体が見渡せるようになったならば、その後に全体を通読してみるのもいいかもしれません。その時に、やっと理解が進む個所もあると思います。それでいいのではないかと思います。



〇 どこに何が書いてあるのか分かるようにする


 初めのうちは、内容をしっかりと頭に入れる必要はないと思います。というか、読んでも意味不明で分からないと思います。ただ、どこに何が書いてあるのか、どんなことが書いてあるのか、分かるようにしていきましょう。上記の「地図を見るように学ぶ」と同じですが、欲しい情報があるときに、調べる場所が分かっていることが大切です。その時に、初めて理解できるようになることが多いからです。


 「どこに何が書いてあるのか分かるようにする」ということを意識し、法の体系や項目、書籍の構成、全体の概要を掴んでいきましょう。しっかり読み込むのは、その後でOKだと思います。

 

法学の情報の得方


 できるだけ、出費を抑えて学んでいく方法を紹介したいと思います。法学は、学べば学ぶほど、レベルの高い書籍が欲しくなると思います。その際、その書籍は専門性が高く、その分購入者も少なくなってしまうため、一冊の値段も徐々に高くなっていく傾向にあります。金銭的に余裕のある方以外は、できるだけ出費は抑え、本当に必要な時のために取っておきましょう。

 大切なのは、頭の中に法の世界を描け、使いこなせることだと思います。書籍を揃えることに捉われすぎず、頭の中に効果的に情報を投入していくための戦術を練りましょう。


〇 図書館

とりあえず、図書館にある簡単そうな法学書籍は手当たり次第にパラパラしていく。

その中で、気が向いた本だけ読む。


〇 ネット検索
ネット上の法学者たちのサイトを、ネットサーフィンしていく。
その中で、気が向いたサイトを頭に通していく。


〇 動画サイト

YouTubeなどの動画サイトを活用し、講義の動画を倍速再生で頭に通していく。質が低いものも多いので、そういうものがあるということだけ知っておく。


〇 古本屋
図書館になかった書籍や、ネット上で得られなかった情報のある書籍があったら、パラパラしていく。
破格の安値だった場合には購入する。


〇 ネット古本

図書館や古本屋、書店で見つけた信頼できる良質な書籍が破格の安値で出品されていた場合には購入する。

法改正で現在使えないような古い版の書籍でないかに注意する。


〇 書店

書店で自分に合いそうな書籍をパラパラめくっていく。

上記の方法ではとても得られそうにない書籍や、質の高い書籍で、買うに値する本だけ購入する。


〇 Wikipedia

法学の全体像や仕組みの基礎をおおよそ理解しており、ネットの法学情報の信頼性の程度が分かってきたならば、Wikipediaは強力な味方となる。ただ、専門用語を基にした断片情報が多く、体系的に情報が整備されいるわけではない。それを知った上で使っていく。


〇 Yahoo知恵袋

ネット上の質問回答コーナーに集まっている法学者の情報を取得していく。

情報の信頼性の程度がまだ理解できない段階ではお勧めしない。


〇 大学や専門学校などの講義

大学や専門学校に通ったり、予備校や塾に通ったり、講義を行っている教室に参加する。

ただ、ここでしか得られないような特別な情報があるかといえば、そこまでのものはないだろう。

もし意欲が高く、上記を使いこなせるのであれば、時間や費用対効果が高いとは限らない。

学習方法などを教えてくれたり、信頼性の高い情報を提供してくれる場合もあるかもしれないが、そんなに質のいいと評判の講義があるかどうか…。筆者は残念ながら出会えていない。

 



 これらの中でできるものを繰り返していれば、大体情報は得られるかと思います。

 無理に一つの情報源に捉われすぎることはお勧めしません。なぜならば、情報の偏りが分からなかったり、理解が硬直化して思考の柔軟性を得られないと思われるからです。得られる情報源から、いろいろ得ていきましょう。また、いろいろな情報源を味方につけた方が、学習ストレスも少ないのではないかと思います。自分に合うものを探していくことをお勧めします。大きな視野で見ると、結局は、どこからでも同じような理解に行き着くと思います。


 当サイトも、単なる情報源の一つです。間違っている内容や、読者の理解を十分に導くことのできない部分は多々あると思います。その程度のものとして、流していっていただければと思います。

 

初学者の学習法のおすすめ


 例えば歴史の勉強は、小学校でもやったし、中学校でもやったし、高校でもやったし、大学でも…、社会人になっても…などと、同じようなことを何度も勉強しているかと思います。ただ、学びの深度やアプローチが違うかと思います。


 法学も、そのようなイメージで学び始めると良いのではないでしょうか。ただ、法学は大学や専門学校などで学び始める人が多いですが、数年間のうちに「小学校レベル」「中学校レベル」「高校レベル」「大学レベル」(「大学院レベル」「学者レベル」)というようなステップアップをしながら一挙に学ぶことになると思います。その点、スピード感がやや異なります。もちろん、法学だけに専念せずにゆっくり学ばれる方もおりますので、それはそれで構いません。


 ただ、小学校レベルを一通り頭を通し、中学校レベルを一通り頭を通し、難しくなったら小学校レベルを復習し、中学校レベルを二回ほど頭を通し、高校レベルに行って挫折し、中学校レベルに戻って学び直し、中学生レベルの同じような書籍や基本書を何冊か読み、「なんだ、他の書籍も同じようなこと言っているじゃないか」と確認してから高校レベルに再チャレンジし…。などという風に進めていくことになるかと思います。


 もちろん、急に中学校レベル、高校レベルの教科書を頭に通し、理解できる人はそれでいいのですが、多くの人はレベルの違う教科書や書籍の間を行ったり来たりをしながら学びを深めていくものと思います。


 予めそういうものだと分かっていると、だいぶ不安は軽減されるのではないかと思います。それが分からなくて、勉強中、いろいろ不安になることがあります。他にも様々に障壁を感じることが起きるかもしれません。それも含めて乗り越えていけるように努めていくといいのではないかと思います。

 

書籍の選び方


 自分に合う合わないがありますので、いろいろな本を手に取ってパラパラ見ていくことをお勧めします。読む気になった本が、一番自分に合っているのだと思います。ただ、そんな中でも、初学者に分かりやすいかもしれないポイントを紹介してみようと思います。分からなかったら、筆者の力不足ですので、この情報に惑わされないでくださいね。


初学者の書籍選びのおすすめ

〇 目次を見て分かりやすい感じ。
〇 書籍の全体をパラパラと見渡した時、法学の体系が分かりやすい感じ。
〇 項目が整理されており、今、どの辺にいるのか分かりやすそうな感じ。
〇 読んでいて、迷子になってしまわなそうな感じ。

〇 著者の初学者への優しさが伝わってくる感じ。

 

こんな感じでしょうか。

 

超初学者におすすめ

 

尾崎 哲夫 amazon
この人は、超初学者向けの法学書籍を多数出版している人です。超初学者には「3日でわかる〇〇法入門」シリーズや「はじめての〇〇法」シリーズがおすすめです。また、しばらく学習が進んだ時に、法学世界で迷子になった時にも、一度読み返してその法分野の体系を頭の中で整理し直すためにも良好です。


この書籍を知らなかった初学者は、図書館で探して一度チェックしておいたり、中古の格安購入で備えておくのもいいかもしれません。

(当サイト管理人は著者でも出版社でもありません。当サイト管理人も出費するよりネットで調べることが多いもので、当サイト読者に向けて新品購入を勧めるなどするつもりはありません。無理のない学習環境の整備や、法学界のアクセシビリティの発展を願っているだけです。)



 この書籍でも興味を持てなかったり、理解できなかった場合には、法律関係のドラマや映画、ドキュメンタリー、マンガ、アニメ、小説、パロディ作品などから入る方法もあります。やり方はいろいろありますので、ご自身に合うものをいろいろ探していただければと思います。いくら簡単と言われている書籍でも、時期が合わなければその価値を感じることはできないと思いますので、ご自身の正直な感覚を大切になさっていただければと思います。

 

レベル別おすすめ本


 どなたにも、今の自分に合う書籍、合わない書籍があるかと思います。そのため、ご自身の感覚を大切になさっていただければと思います。いろいろ知っていき、合う合わないを探していくことが、もし合う書籍が見つかった時に、その書籍を読み進めようとする気合いも入りやすくなると思います。気合いが抜けてしまったら、また他の書籍を探せばいいのです。いろいろな書籍をぐるぐるしているうちに、だんだん分かっていくようになる部分もあるかと思います。そういう過程も大切にしていくといいのではないかと思います。


自分に合った段階や分野の書籍を見つけられるようになることも、法学への理解を深めるために有効なことだと思われます。


また、「あの本とこの本は、言っていることが同じだな。」とか、「この本は、全然使えない。」とか、学んでいるうちに分かってくると思います。一つの書籍に捉われすぎずに同じような書籍を頭に通していくことも理解を深めるために大切だと思います。




【レベル1】 <学習前の段階を楽しみたい人向け>

〇 法律関係のドラマや映画、ドキュメンタリー、マンガ、アニメ、小説、パロディ作品など


【レベル2】 <学習に繋がる教養を得たい人向け>

〇 ニュース、新聞、雑誌、池上彰のニュース解説番組など
学習には繋がるが、体系感のない知識として断片的な情報が多い。それらの情報に捉われすぎてしまうと学問領域としての理解にまで踏み込むのは難しい。そういうものだと思って付き合っていくことが大切。


【レベル3】 <超初学者や法学世界の迷子になった方向け>

〇 尾崎 哲夫 amazon
「3日でわかる〇〇法入門」シリーズや「はじめての〇〇法」シリーズ

極めてシンプルで本質部分が記載されている。そのため、簡単に書かれ過ぎていて逆に内容が素直に分からない時があるが、しばらく別の書籍で勉強した後に帰ってくると、この書籍の質の良さに気づいたりする。意味不明でも、「こういうものなのか?」と思いながらも学ぶには最適。

憲法
〇 増量-日本国憲法を口語訳してみたら-幻冬舎文庫 amazon

憲法の概要を掴むために分かりやすい書籍です。この書籍のおおよその内容は下記の記事でも確認できます。ただ、書籍版の方がより表現がバージョンアップされているようです。
『日本国憲法を口語訳してみたら』 日本国憲法”超”口語訳 前文〜国民の権利

『日本国憲法を口語訳してみたら』 日本国憲法”超”口語訳 内閣〜最高法規性


【レベル4】 <初学者向け>


入門の法律 図解で分かる〇〇法」シリーズ amazon
見開きページごとで内容がしっかりと区切られているので、全体の体系がはっきりと捉えられていない段階での初学者には比較的分かりやすいと思われる。分かりやすく区切られているので、パラパラしながら読めるところを読んでいくのがいいと思われる。世界観に慣れるためにはちょうどいいと思われる。


【レベル5】 <法の専門領域を学び始めるの初学者向け>

〇 やわらかアカデミズム・わかるシリーズ amazon

「よくわかる 〇〇法」が比較的分かりやすい。
法学部の大学一年生の授業ではこのくらいのレベルだと思われる。学術的にも丁寧な内容であり、専門領域として学び始める者は通っておくべきレベルの書籍となると思われる。

憲法
〇 絵で見てわかる人権 amazon
憲法の人権部分については開かれた視野で初学者向けの言葉遣いで書かれている。

憲法
〇 憲法概説 裁判所職員総合研修所 amazon
薄いが、わりとまとまっている。


【レベル6】 <学びが深まってきた人向け>


憲法

〇 やさしい憲法 amazon
〇 プライム法学・憲法 amazon

上記の二冊は同じレベル。図書館などで両方見つけたら、比較しながら読むのもいいかもしれません。
大学生レベルのテキストとしては優れている。

資格試験などの学びでも、憲法の基本を体系的に身に着けるためのベースになると思われる。


【レベル7】 <法の体系が掴めてきた人向け>

憲法
〇 憲法 第六版 芦部信喜 amazon

日本の政治家を志すならば、憲法への理解はこのレベルまでは達していてほしい。せめて、どこに何が書いてあるのかは分かるぐらいになっていてほしい。(それが分からない政治家も、日本にはいます…。)

司法試験などでは、この程度は頭の中の理解としてマスターしておきたいという感じではないだろうか。

〇 有斐閣アルマの一定のレベル以上の法学書籍。


【レベル8】 <法学の教養が高まってきた人向け>


〇 判例百選などの判例集


【レベル9】 <法学世界を専門に生きる人向け>


〇 司法試験向け論文集など


【レベル10】 <法律の専門的な論文を書く人向け>




【レベル11】 <学者向け>



【レベル12】 <新たな法分野を開拓する者向け>

〇 社会事情の変化などを捉えながら、自分の頭の中で新しい書籍を生み出すレベル。





 このほかにも、<司法試験向け><資格試験向け><特定分野の専門書籍>など、いろいろ書籍によって傾向があります。これらは、当サイト管理人が自分の経験上で勝手に分類したものです。

 

 

学び過ぎ注意


 法学は、学び過ぎに注意しましょう。学び過ぎてもいいのですが、身も心も生活状況も、ボロボロになってしまうことがあります。


 あなたも、学び過ぎて疲れているかも…。

〇 法学の書籍を前にするとやたらに目が痛くなる。

〇 法学の書籍を目の前にすると胃が痛くなる。

〇 法学の書籍を目の前にすると熱が出ることがある。

〇 耳が痛くなったり、耳鳴りがするようになる。

〇 慢性的に体調不良となる。

〇 違法性の線引きに強迫観念を覚えるようになる。

〇 法の観念の認識論的な前提に惑わされ、社会恐怖症になる。

〇 コンプライアンス意識の低い企業で働くことが怖くなる。

〇 法的な前提思考を持っていない人と関わることにリスクを感じ、対人恐怖症になる。

〇 精神的に追い詰められてくる。

〇 いろいろあって、知人や周囲の人がすべて敵になる。

〇 将来に絶望するようになる。


 該当する項目があっても構いません。ただ、学び過ぎるなどした際の問題とも上手く付き合っていけるように心がけていくといいのではないかと思います。法学はあくまで一つの学術分野です。法という世界だけに縛られ過ぎず、他の知識や教養も大切にするといいのではないかと思います。いえ、それ以上にゆっくり休むことも大切かもしれません。


 ただ、資格試験などに迫られて余裕のない方もいらっしゃるかと思います。筆者はそういった苦しい状況を改善できる力はありませんが、法学世界が少しでも良い世界となり、学習者が少しでも楽に学べる環境が整っていくことを願っております。法学の世界を、少しでもいい世界にしていきましょう。そして、皆様もご自身を大切になさってください。


 学習中、様々な問題に見舞われることもあると思います。原因は複合的な要因で起きることが多く、一つの理由だけに限られないことと思います。(理由が明確に分かっているならば、対策も簡単に取れるはずですからね。)法学だけに潰されてしまうことがないように注意し、人生視野で法学と付き合っていきましょう。その人生が削られていく焦燥感等もあるかもしれませんが、それでも、皆様がご自身の人生を大切にしていけるように筆者も願っております。

社会見学


 暇だったり、機会があったり、勉強に疲れたり、気分転換したり、実感を大切にしたい時期だったりした場合には、社会見学もいいかもしれません。基本的には、法学の書籍を読んでいれば勉強はできますので、社会見学に何かすばらしいものがあるかいうと、そこまでのものではないでしょう。それぞれ、法学に関わる人たちの単なる職場ですから、その程度として見ておくには良いかもしれません。



〇 憲政記念館 見学

無料 東京



〇 国会


見学

国会は見学できる。

傍聴

一般的には本会議が開催されているときのみ傍聴ができる。

(議員の紹介を受けらた場合、委員会を傍聴できる可能性がある。)

国会が開かれるタイミングはかなり不安定であり、基本的に前日の5時以降にインターネット上に掲載される時間を想定することとなる。急に変更されることも多いので注意が必要。

国会の傍聴は、衆議院と参議院の二つあるが、受付で名前を署名したり、身分証の提示が必要だったりする。両院は受付事務所も違い、手続きも異なる。両院の運営感覚の性格が違うためである。入場券をもらい、国会内に入ってからも持ち物をロッカーに入れ、金属探知機も通ることとなる。



〇 裁判所 傍聴

新聞に載るような事件であれば、傍聴席が足りなくなるため、整理券が配られたり、抽選になったりする。

携帯電話の電源など、基礎的なマナーがあるので、注意事項を読む。

裁判官が入廷してきたときは、職員の指示に従って、傍聴人も起立することが多い。

入退廷は基本的に自由。

一応、裁判官が法廷の秩序を維持する権限を持っている。そのため、あんまり雰囲気を壊すような行動をすると、傍聴人も退廷を命じられたりすることがあるのかもしれない。その程度の意識でマナーを守っていけば大丈夫だと思う。

地方裁判所 平日は基本的に毎日開かれている。

高等裁判所 平日は基本的に毎日開かれている。

最高裁判所 東京のみ 開かれている日程のタイミングが限られているので、予め確認が必要。
最高裁判所開廷期日情報


〇 官庁街 見学


>府省庁
基本的に府省庁の内部は公開されていないが、資料館や記念館などが官庁街の周辺にあったりする。
東京には警察博物館がある。

自衛隊の広報資料館などがある。
自衛隊の火力演習や航空祭などがある。

地方自治体


>都道府県庁の官庁街

都道府県議会の傍聴ができる。
都道府県警察本部では、見学施設があったりする。事前予約が必要なことがある。


>市区町村 
市区町村議会の傍聴ができる。



その他

>造幣局

 

初学者の戸惑い


 初学者の人は、「テレビで出てくる法律家って、憲法の条文を全文覚えているのかな?」とか、思ったことはないだろうか。「〇条で~~である。」「〇条に、書いてある」とか言われると、すごく圧迫感を感じたりしませんかね?


 その疑問にお答えしようと思う。




 憲法についてであるが、大体の法律家の頭の中は、恐らくこういう感じになっている。


 まず、章を【人権規定】と【統治規定】に分類しているのである。


 そして、第九章「改正」と、第十章「最高法規」がある。

 さらに、第二章「戦争放棄」の9条の規定がある。


 正直、第十一章「補則」なんてものは、意識していない。法律家でも、ほとんどまともに読まない章である。




 【人権規定】である第三章「国民の権利及び義務」の最初の方は、人権の性質が書いてある。


 11条、12条は、観念的であり、法律実務での技術的な場面ではほとんど出てこないので、詳しく理解していないことも多い。法哲学に精通しているコアな法律家は、時々語ることがある。


 13条は、「個人の尊重(個人の尊厳」という、めちゃくちゃ輝いている条文。「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」の文言から、有名な「幸福追求権」を導き出しているため、輝きを放っている。


 14条の平等権についても、何かと重要で、人権の総則的な意味が強いから、分かっている。


 15~40条については、正直、条文番号は得意分野しか覚えていないよ。まあ、大体何が書いてあるかは一通り勉強しているし、調べれば分かる感じ。


 31条の「適正手続き」ぐらいは、法の支配や法治主義を貫徹する総則的な意味合いも強いので、覚えているかな。癖があるのは、この条文は「刑事手続き」だけに及ぶ規定のようで、誤解を生じやすいことかな。

 あと、31条以下の【人権規定】については、刑事手続きの関連規定だなって感じ。




 【統治規定】については、まず、三権分立だから、41条が「国会」の立法権について、65条が「内閣」の行政権について、76条が「裁判所」の司法権については覚えている。

 違憲審査について定めた81条ぐらいは、覚えておいて損はない。

 財政と、地方自治の条文番号は、何番だったかな~。まあ、覚えなくてもいいっか。って感じ。


 あ、第一章の「天皇」を忘れてた。1条に「主権の存する日本国民」って書いてあるから、あたかも天皇について書かれた条文だけど、国民主権を示しているよ。




 そんな感じかな。

 というわけで、まあ、そこそこ勉強した程度の法律家の頭の中は、

 【人権規定】 13条 14条 31条

 【統治規定】 41条 65条 76条 (1条 81条)


を覚えている感じね。後は、それを基準にして、自分の好きな条文を覚えていく感じですかね。

 例えば、19条の思想良心の自由とか、26条の教育関係とか、29条の財産権とか。

 他にも、7条解散、69条解散とか言われる条文とかかな。

 思ったより、覚えることは少ないでしょ。頭を通しておくことは多いけど、まともに覚えていることなんて、そんなに多くないよ。



 「〇条、〇条に書いてある」っていう、法律家の話に圧迫感を感じたら、是非この法学マップを取り出して、確認してみて。

 あたかも「法律を知っている自分は偉い」みたいな優越感に浸っている感じに嫌気が指したら、あ、あの人は頭の中に憲法体系図(法学マップ)があるんだって思ってあげて。基本的には、それだけのことだから。


 みんなも、この憲法体系図(法学マップ)があれば、すぐに基盤を共有できるはず。


 え?民法も刑法なども、大体そんな感じだよ。その全体像が分かってきたら、そのまま覚えることなんて結構少ないよ。中には覚えている人もいるけどね。基本的に覚えることより、使いこなせることが大事だからさ。

 法律家がテレビで出てくるときの初学者の抱いてしまう法律家のイメージと、実際の法律を知るときの頭の中の構造は、ちょっと誤差があったりするから、学ぶうちにそういう誤差も修正していくといいんじゃないかな。

 初学者は、そういう戸惑いを感じると思うけど、そういうのも含めて、乗り越えながら学んでいきましょう。